ごあいさつ

東京ゐのはな会新会長

医療法人社団 桐和会

千葉大学客員教授

岡本和久(H02卒)

 

  新年明けましておめでとうございます。一昨年(令和2年)から始まった新型コロナウイルスとの闘い(共存)もあっという間に2年になりました。
コロナの問題もいずれは共存しながら終わっていくと思います。このコロナの問題で、世の中の、また私たちの業界の、様々な溜まっている滓があぶりだされました。
アフターコロナの時代になって、私たち医療人が医療をリードできるのか、グローバル資本主義に飲み込まれていくのか、正念場だと思います。
僕の世代も含めて、国民皆保険というのは当たり前になっていますが、もう一度、国民皆保険が昭和33年(1958年)に出来た時の事を思い返して、この制度を守っていかなければならないのではないかと思っています。
 昨年6月に会長を拝命してから半年以上が過ぎました。様々な改革を成し遂げられ、全国ゐのはな会の会長に就任された吉原俊雄前会長の後任として、東京ゐのはな会のさらなる充実と発展に尽力する所存です。
東京は、ゐのはなにとって特別な場所だと思っています。千葉大学医学部入学者の中で、東京出身者がおおよそ2/3を占めています。また卒業した後、東京の病院で働いているゐのはなの仲間も非常に多いです。若い人たちにも、東京の病院で苦労した先輩の話や、ゐのはな会があったからこそ助かった話、いろいろな話が出来ればと思っています。そんな話を交えながら、若い世代が気軽に来て、いろいろな相談や悩みをぶつける事ができる萬(よろず)相談所のような、東京ゐのはな会にしたいと考えています。
僕が卒業後、開業して東京ゐのはな会に関わった頃は、中山恒明先生の第二外科およびその関連の先生たちが東京にたくさんいらっしゃいました。研究でも臨床でもさすがに千葉大学と僕自身も感じていました。徐々に年月を経て、新設の大学もたくさん卒業生を出し、千葉大のプレゼンスも以前よりは目立たなくなっています。
ゐのはなの仲間たちを見ていて感じるのは、東京でも千葉でも一人ひとりは素晴らしい仕事をしていますが、その仕事が自分たちでも分かっていなかったり、外部で正しく評価されなかったりしています。非常に残念です。もっともっと、自分たちの仕事を押し出せるような、そういうゐのはな会にしていきたいと思っています。
新役員についても、今まで東京ゐのはな会を支えていただいた方たちに加えて、昭和大学の医学部長になられた小風暁君(平成2年)、小児科の甲賀かをりさん(平成8年)、若手の柳沢如樹君(平成15年)武藤剛君(平成19年)田啓樹君(平成19年)千先園子さん(平成21年)も加わってくださいました。現役生も含め若手が気軽に参加して、先輩から多くを学べる、そのような東京ゐのはな会にしてまいります。
 また、吉原前会長が全国ゐのはな会会長に就任された強みをいかして、全国ゐのはな会とも強力に連携してまいります。

2022年1月


東京ゐのはな会会長
千葉大学ゐのはな同窓会副会長

吉原俊雄(S53卒)

 この挨拶文を書いている現在はまだ残暑が続く毎日です。2020年のオリンピックは暑さ対策が最重要課題でしょう。2018年のこの時期にはまだ決定していませんが、2019年は元号が代わる年でもあります。会員の先生方にInohana Tokyo が届く頃には新しい元号名称が決まっているかもしれません。覚えやすく、受け入れやすい元号が決まることを願っています。多くのゐのはな同窓の先生方は昭和に生まれ、昭和と平成の時代を過ごしましたが、今年は新たな元号での生活や仕事が始まります。西暦の使用が論文表記や事務処理で有用かつ便利であることは間違いありませんが,同窓の卒年を述べるときは○○年卒と元号のほうが瞬時に分かり易いのは事実です。2019年3月卒の後輩は新しい元号1年卒となるでしょう。
 2018年(平成30年)は6月9日に千葉大学ゐのはな同窓会総会を東京ゐのはな会が担当させていただきました。現在、総会は千葉大学、千葉県ゐのはな会、東京ゐのはな会の3支部が開催持ち回りとなっていますので3年に1回は各支部が担当することになります。
 2018年全国総会の前に、同じ場所で東京ゐのはな会総会を開催し、千葉大学医学部薬理学の安西尚彦教授(平成2年卒)の東京支部新理事への推薦の件、小松幹一郎先生(平成10年卒)から吉田健一先生(平成11年卒)への理事交代について協議がなされ、いずれも満場一致で承認されました。また、千葉大学ゐのはな同窓会への東京支部からの理事推薦については、伊藤達雄先生(昭和42年卒)、角田隆文先生(昭和57年卒)が勇退され、栗原正利先生(昭和54年卒)、井上賢治先生(平成5年卒)が推薦され承認されました。今後東京ゐのはな会、全国ゐのはな会の活性化のために皆さんの活躍が期待されています。
 全国総会で栗原、井上両新理事が承認されました。同窓会の功労賞として寺澤捷年先生(昭和45年卒)が我が国における長年の漢方医学の貢献に対して表彰されました。同窓として誇らしい業績を上げられてきました。さらに若手女性医師代表として千葉大学神経内科准教授三澤園子先生(平成11年卒)「成長戦略として考える女性医師の育成」の講演、安西尚彦先生(平成2年卒)より特別講演1.として「腎臓トランスポーターと高尿酸血症」をお話しいただきとてもわかりやすくまたウイットに富んだ内容を披露いただきました。前日本病院会会長、現日本病院共済会代表の堺 常雄先生(昭和45年卒)からは特別講演2.として「日本の医療はどこへ向かうのか」 というタイトルで今後の医療の行く末、千葉大学病院への期待など興味ある講演をいただき、皆活発な質疑応答がなされました。好むと好まざるに関わらず、ベテラン世代から次世代の若手まで国の医療行政に振り回されていく可能性が大ですが、各々の所属する学会や組織とは別に同窓同志の情報交換・共有は必ず役立ってくるものと思います。
 また話題として6月30日(土)にパシフィコ横浜にて聖マリアンナ医大主催の耳鼻咽喉科の学会があり、特別講演にゐのはな同窓の海堂 尊氏が招かれました。同日講演と本の販売、サイン会が行われ大変盛況でした。7年前に私が会長だった日本頭頸部外科学会の招待講演に続き耳鼻咽喉科の学会では2度目となります。耳鼻咽喉科医にもファンが多く質疑応答も活発になされました。テレビドラマのブラックぺアン最終回の翌週でもあり、注目もかなり集まりました。写真は海堂氏の司会をされた小松崎 篤先生(昭和34年卒、東京医科歯科大学名誉教授)、晝間 清先生(平成1年卒、聖マリアンナ医大川崎市立多摩病院准教授、と私の3人のゐのはな同窓が囲み、講演前の控室で撮ったものです。
 是非、ゐのはな同窓があらゆる分野で今後も活躍されることを願っております。
 最後に2019年、新元号とともに新たな気持ちで東京ゐのはな会の活動を開始したいと思います。

2019年1月1日

 


吉原俊雄(S53卒)

 平成29年6月24日の東京ゐのはな会総会において会長に推挙されました。これまで様々な改革をされた伊藤達雄前会長(S42卒)の後任として、本会の更なる充実と発展に尽力する所存でおります。東京ゐのはな会は千葉大学ゐのはな同窓会の支部のひとつですが千葉県についで多数の会員がおります。また大学勤務、病院勤務、医師会、行政や保険機関、診療所、研究所など所属先も多様であり、様々な分野で広く活躍され、多大な社会貢献を担っておられます。ゐのはなの同窓ということで、千葉での学生生活、研究生活、診療で同じルーツを持つ(同じ釜の飯で育った)先生方が相互に刺激しあい、情報交換することは極めて有益と考えられます。卒業と同時に東京に勤務された先生方は同窓とのコミュニケーションが遠ざかることもありますが、東京支部が連携の発信元として機能することが目標のひとつです。大先輩から研修医、学生にいたる縦のつながり、同世代の横のつながりを再構築したいと思います。
また全国組織である千葉大学ゐのはな同窓会の理事として伊藤達雄(S42)、角田隆文(S57)、赤倉功一郎(S59)、岡本和久(H2)、横須賀忠(H5)、吉原が副会長として参画し、同窓会運営に寄与しております。
 東京ゐのはな会では毎年1月に新年会、6月に総会を開催しております。3年に一度は6月に東京の総会後に千葉大学ゐのはな同窓会の総会を担当します。何れの会も東京の会員だけでなく他支部の先生方も自由に参加していただいており、広い交流の場となっています。将来は女性医師のために懇親会などお子様同伴も可能な会になっていけばと考えています。

2017年11月14日